2000年6月12日 ペイン・キックス

  いよいよ肩の凝りが致命的段階に達して整形外科へ。実は6日火曜日に半日スーツを着てしゃちこばっていなければならない予定があったので、予防的な意味で鎮痛剤と弛緩剤を処方してもらいにいったのである。だいたい整形外科はどこが痛いかにかかわらず必ず鎮痛剤と弛緩剤と胃腸薬を処方して寄越す。以前一度だけ漢方を処方され、これは効いたような気がするが以後2度と出てこない。
  いつもロキソニンとミオナール、それに胃腸薬である。服用後2時間ほどで効いてきて、3時間ほどで切れてしまう。食後の服用である。通常1日3食の場合、食事と食事の間は5時間程度、夕食から朝食の間が12時間以上になる。したがって、就寝時は薬が効いた状態であるが、寝ているうちに切れて朝はひどい状態で目が醒める。信じられないかもしれないが、肩凝りの苦痛のために目が醒めるのである。
  ところが、そのうちに重大な異変が起こった。肩ばかりでなく、脚の筋肉も異常に張った状態になったのである。はじめのうちは理由がわからなくて面食らった。別に脚が張るようなこともしていない。トレーニングはむしろ堕としている。にもかかわらず、カーフといわず、ハムストリングスといわず、大腿前面といわず、朝起きあがるのが難しいほどの張り様である。いろいろと考えるうちに、薬の反動かと思うようになった。本当のところは分からないが、勝手にそうだと判断して服用を中止し、5日経ってようやく脚の張りはなくなった。
  習慣性があるので元来私は鎮痛剤が嫌いである。しかし、どうしても仕事の都合上長時間スーツを着てしゃちこばって見せなければいけない時がある(そういう姿でいることが重要であると思っている人たちがいる、そう、いっぱいいる)。そこで薬に頼るのだが、医師の処方にしたがって服用すると効き目が切れている時間の方が長くなる。苦痛から逃れようとそれを越えた服用の仕方をする。まずいことに人間の身体は薬に慣れるから、次第に1回の容量も多くなっていく。かくて、鎮痛剤の常用者になる。私は(そもそも胃が弱くて1週間と続けられないのだが)切れた時の苦痛が厭なので服用自体止めてしまったが、効いている時は確かに楽なので常用する人たちがいることは理解できないでもない。だから彼らを心の弱いヤツらと嘲うことはしない。だが、常用すると容量が増えていき、行き着く先は見えている。
  薬は止めて、ストレッチだ、マッサージだ、整体だといろいろ足掻いているが、一向に良くならない。