2001年2月7日 上腕二頭筋

  上腕が欠点と言う人は少なくないと思う。さらに言えば、自分の上腕に満足している人はほとんどおるまい。今月の月刊ボディビルディングにあるように、私の場合上腕二頭筋のトレーニングは異常に苦痛を伴うものであり、そしてものの見事に欠点である。
  上腕二頭筋の話をすれば、必ずピークが問題になり、そしてあの厭な「遺伝」という言葉が出てくる。しかし、私はそれは間違いだと思う。学生の頃ある先輩がたった1年間で欠点とされていた上腕二頭筋を改善したのを目の当たりに見たことがある。ピークの問題=バルクの問題なのだ。もちろん、 バルク・アップすれば誰でもロビー・ロビンソンのような(か〜、例えに引いてくるビルダーの名前が古いなあ)ピークが得られるわけではないが、それでも努力により改善は可能なのだ。第一、「遺伝」だと言うならトレーニングなど止めて輪廻転生を肯定する宗教に入信すればいい。そして、来世はロニー・コールマンの子にしてくださいとでも願掛けしていればよいではないか。その方が、合理的ではないが、論理的であろう。
  自分の上腕二頭筋をつらつら眺めるに、長頭がほとんどない。そのせいか、肘関節から上腕二頭筋までの距離がかなり空いている。そのためピークと言うものが存在せず、真っ直ぐに長い筋肉になってしまっている。なぜこうなったのか?
  前述のように、上腕二頭筋のトレーニングは私にとって拷問に近い苦痛を伴う。周りで見ている人が不思議に思うくらい苦しんでやっている。そのためトレーニングに工夫をすることがあまりなかった。トレーニングは確実に効いているのである。厭になるくらいに。また、フル・レンジに拘るあまり、ピーク・コントラクションという考え方が欠落していた。
  一方、長所(あくまでも自分の身体の中で考えれば長所にあたる)背中のトレーニングは、かなり早い段階から考えたトレーニングを実施していた。背中の筋肉は上から僧坊筋、大円筋、広背筋、脊椎起立筋と認識して、背中の日にはそれぞれを刺激する種目を行っていた。
  よって、最近は対策として長頭、それに上腕筋を刺激することを第一義に考えてトレーニングを組み立てるようにしている。具体的にはラット・マシン・ストレート・バー・カール(こいつは掛け値無しに上腕筋に効く)、ハンマー・グリップ・コンセントレーション・カールなどである。一方で、肘に近い部分に効果があるとされるプリチャー・ベンチ・カール、また、件の先輩がよくやっていたナロウ・グリップ・チン。これらとスタンディング・カール、インクライン・カールを組み合わせたルティンを2、3作って試している。
  はじめたばかりなのでその効果はまだ分らないが、背との差が生じた原因は考えてトレーニングしたか、漫然とトレーニングしたかにあると判断しているので、必ず効果はあるものと考えている。いずれ、欠点部分だけ2週間程度徹底的に鍛えるプログラムなども試してみるつもりである。