2001年4月5日 断念
当サイト、ならびにお歴々のサイトで1月にコンテスト復帰を言明したが、断念することにした。2月3日右肩に再び激しい痛みが走り、その後先週まで上半身のトレーニングは腹筋と首しかできなかった。その上、このたびは痛みが軽減していかない。以前は激しく痛むのは最初の1日だけで、以後はだんだん軽減していき2週間もすればトレーニングができる程度には軽減したのだが、今回は4週間経ってもまったく状況に変化がない。
既に以前の主治医(病院)からは見放されているので、別の病院を探さないといけない。一般的な整形外科でなくスポーツ医学を標榜しているところがあれば最高だ。そう思って探そうとしたが、情報がまったくといっていいほどない。口コミしかないのである。ネット上にはATACK・NETというスポーツ医学のサイトがあって、スポーツクリニックリストがあるのだが、なんと、秋田県はないのである。
そのリストを恨めしげに眺めていて気付いたのだが、青森や岩手で載っているのはいずれも大学付属病院である。そこで、秋田大学付属病院に行ってみることにした。ここは通うのに不便なのでいままで行ったことがなかった。
そこで肩が専門の整形外科の先生(助教授)の診断を受けた。単純撮影で分ったのは上腕骨と肩の骨が接触して、上腕骨に傷がついている。これが原因で滑液胞が炎症を起こしているのだろうということで、神経ブロックを受けた。案の定痛みが軽減した。これが原因だとすれば肩の骨を内視鏡を使って少しばかり(1cm)削れば治るだろう。入院は2週間である。ただし、腱に損傷があって整復術が必要ならば切り開く必要があり、そうなると2ヵ月入院になる。MRI診断で腱の状態を見る必要がある。
これは人生の選択の時である。別に放置したからといって命に関わるものではない。右肩が上がらないと言うだけで、会社の論理から言ったら四十肩、五十肩と同じである。そんなものの治療に2ヵ月も休みをやるわけにはいかない。なに?トレーニングができない?阿呆なこと吐かしてるんじゃねえ!ということになる。現状、既に冷や飯喰いである。これ幸いと首切りに。では、仕事を失わないためにボディビルを断念するか?
4月2日、覚悟を決めて診断結果を聞きに言った。上腕骨に脂肪腫があるが、大きくなっていかない限り放置して問題ない。肩関節に大分水が溜まっている。本来写るはずのない黒い影が映っている、これは何か遊離体の可能性がある。症状から見て、上腕骨が別の肩の骨とも接触している可能性も考えられるが、その可能性は低いだろう(この場合内視鏡では処置ができないので切り開くことになるし、腱をいじることになるので上腕二頭筋にも影響がでる)。腱は?腱は問題ない、断裂もないし厚さも十分。よって骨を削れば治るだろう。内視鏡を入れれば中が見れるので、黒い影の正体が分るかもしれないし、できるならば処置もする。入院は2週間で、既に会社の許可もとってある。断念するのはボディビルでなく、今年のコンテストで済んだ。一安心である。入院は仕事の関係で6月になる。