2001年11月6日 リハビリ
ああ、風邪ひいた。グルタミンを常用するようになってからまったく無縁だったのに。4日ばかり東京に出張してトレーニングもサプリメントもオフにして、風邪ひいた。
昨日、左の肩のMRIの結果を聞いてきた。結論から言うと手術した右肩と同じ病態で、炎症を起こして関節の内外に水が溜まっている。治すとなると同じ手術をするしかないそうだ。なぜそんなことになるかと言うと、関節の構造は人類共通だが、骨と骨の間隔などは個人差がある。何をどうやっても痛みなど出ない人もいれば、特に運動などしなくても痛みを発する人もいる。要するに先天的に肩の骨と上腕の骨の距離が近い。つまり、ボディビルに向いてない身体だったというわけだ。
いずれにしても右肩が完治しないうちは手の打ちようがない。右肩はいまだに少し痛みがあって、特にベント・オーバー・サイドレイズのネガティブ・ムーブメントで関節の前部に痛みが走る。だんだん軽くなってきてはいるが、今のところ12.5kgまでにして様子を見ている状態だ。これは、手術の際に骨を骨膜に届くまで削ったうえに滑液胞を切除しているために、手術前の状態に戻るのに時間がかかっているのだそうだ。なお、滑液胞は切除してもまた新たに作られるそうである。
さて、本題のリハビリに入ろう。肩のリハビリは振り子運動である。入院中は後方向が一番楽に動かせたが、リハビリを始めると逆に後に動かすときが一番痛かった。痛い部分が関節の前部、前部三角筋の下あたりなので、引っ張られることと関係があるのかもしれない。とにかく痛いのをこらえてだんだん振幅を大きくしていくしかない。
退院して一番最初にしたことは風呂に入ることである。ただし、翌日の朝までは傷口は濡らさないことと釘を刺されていたので、右肩にビニールをセロテープで貼って入った。まず実家に帰ったので、背中を流してももらったが、途中で水がビニールの中に浸入し始めたので中止した。このときは頭も洗ってもらったが、翌日からは入浴も洗髪もアパートで1人でやった。洗髪に右手を使うことはやはりまったくできなかった。
翌日から仕事に出た。アパートから会社までは歩いて15分ほどなので別に問題はない。三角巾はなくても別にどうということはないが、人とぶつかって不用意に動かされたりする事を防ぐため付けるように言われていた。仕事に関しては、マウスの操作ができなかった。まず左手で右肘を机の上に乗せ、それから右手でマウスを掴んで操作するが、上手くコントロールできない上に痛い。キーボードはさほど問題なく使えた。上着は着れないのでワイシャツで通勤した。白いワイシャツに白い三角巾なので人によっては三角巾に気がつかない。むしろ、丸刈りにしたことが話題になっていたそうだ。
思いもよらないことができなかったり、変なときに痛かったりして参った。ランニングシャツが着れるのに脱げないのは予想外だった。ゴールズジムのタンクトップのようなデザインなら問題ないかもしれないが、下着として売っているランニングシャツはムリだった。仕方なく入院中に着ていた前開きのシャツを着た。それから、車の運転ができなかった。やってやれないことはないのだが、緊急事態に対応する自信がなかったので退院後3週間は運転しなかった。
リハビリは30分〜1時間おきに資料室や無人の会議室で振り子運動をやった。別に隠れてやる必要はないのだが、目の前で腕を振り回されたら目障りだろう。帰ってきてからもそのくらいの頻度でやる。それと他動運動である。これは自分の筋力を使わずに肩関節を動かすことである。例えばドア・ノブを右手で握っておいてしゃがむ、などである。そうやって、だんだん動かす範囲を大きくしていったが、まさに日々回復していくという感じで、毎日少しずつ動かせる範囲は大きくなっていった。