2002年1月23日 リカバリー(4)

  年末年始は結局2週間近くオフになった。12月にあまりトレーニングができなかったこともあって、脚など3週間も空いてしまった。このオフの間に右肩は完治したかのような状態になった。痛みも張りも無く、意識することも無い。ところが、開始初日ですぐに元の木阿弥になってしまった。結局、痛みも張りも炎症が原因なのであって、その予防、治療には休ませることが一番なのだろう。かといって、私はトレーニングを続けんがため、ステージに戻らんがために手術を受けたのだから、休んでばかりもいられない。

  年が明けて、脚と三角筋を除いてトレーニング種目を一新した。これまで危険、あるいは現実に痛みがあるため忌避していた種目を試してみた。
  インクライン・カールは肩関節が後に引っ張られた形でストレスがかかる。痛いのは肩の前部であるから危険とみなしていた。やってみたら、特に問題はなかった(ただし、重量は例によって女子供の扱う重量である。以下すべて同じ)。プリチャー・ベンチ・カールは少し問題がある。ポジショニングが悪いと最初のレップできな臭い感覚があり、肘の位置を直したりする必要がある。限界ぎりぎりまで頑張ると悪い事態を引き起こすような感じがする。肘が前に出た位置でカールをするとスタンディング・ポジションでも痛みが出ることから、パットから上腕が浮いたり、シートから後に身体が落ちたり(つまりチーティングを使うと)するとまずいだろう。
  ワン・ハンド・フレンチ・プレスは肩に関しては問題ない。問題なのは肘で、いちいち痛みが出る。これは用心しないと、次は肘の手術ということになりかねない。特に右肘は入院中に一度痺れが発生しているだけに要注意だ。トライセップス・プレス・ダウンはリバース・グリップにしたが、やはり右肩に強い張りが起きる。前傾してやる方がよりストレスがかかるように思うのだが、現実には直立してやる方がより強い張りを感じる。
  インクライン・バーベル・ベンチ・プレスを実に13年ぶりでやった。今のところ痛みは出ない。けれども、効かせ方をすっかり忘れている。あるいは神経系から作り直しが必要だろう。1つ不安なのは、私はジムでトレーニングしているにもかかわらずほとんど1人でトレーニングしている。1人というのは、パートナーが居ないという意味でなく、ジム内に私しかいないということである。したがって、スポッターが居ない。ラックから外すとき、戻すときに肩関節にかなりのストレスがかかり、これを緩和してもらうことができない。
  ダンベル・プル・オーバーはやはりできない。これは怪我した前科があり、おそらく永久にやることはあるまいと思う。マシンがあれば別だが。また、ディップスもまだ時期尚早と思う。
  チンニングも数年ぶりにやってみた。痛みは無いものの、きな臭い感覚がある。チンニングは苦しくなってからも粘るとストリクトで2レップスはできるし、本当に効くのはその2レップスなのだが、それができない。ちなみに、背中についてはデッド・リフトを重視して最初に持ってくることにした。これは私のトレーニング歴の中でも初めての試みである。今後はデッド・リフト重視、チンニング重視、ロウイング(具体的にはベンド・オーバーロウイング)重視と3種類のサイクルを8〜12週間ごとに繰り返そうと考えている。
  脚のトレーニングについては器具の問題と右肩の痛みのために選択肢が無く、同じやり方を続けることにした。スタンディング・カーフ・レイズを再開したのだが、相変わらず痛い。そのときはなんでもないのに、帰宅して寝る頃になると痛み出す。次の日も痛い。右肩に直接重量がかかるのは良くないようだ。したがって、フロント・スクワットもできそうにない。カーフ・レイズは今後ワン・レッグでやることにしようと思う。人によって違うと思うが、私の場合スタンディング・カーフ・レイズでのショック・ボムが一番効果があり、それができないのは残念だが仕方が無い。
  三角筋のトレーニングはリスクを取らないことを選択して、変えなかった。アップ・ライト・ロウイングはまだやってみる勇気が湧かない。ベンド・オーバー・サイド・レイズで起きていた痛みは無くなったようだ。