2002年8月11日 顛末書

  本日は、当日の顛末について申し上げます。
  2日前よりカラー塗布の都合上、実家に滞在していた。当日の朝は6時前に起床して朝食を摂り、その後シャワーで表面に浮いたカラーを洗い流した。以前はコンテストの前夜に眠れないことが多く、平均3時間程度であったが、今回は7時間弱眠ったようだ。
  8時にジムに到着したが、まだ誰も来ていなかった。天気は土砂降りである。8時半頃からカラーを塗り始めたが、あまりうまくいかなかった。結果から言えば、塗りすぎであったと思う。背中に塗ってもらいながら顔に塗ったのが大間違いだった。ド近視、ド乱視が鏡から遠くはなれて、裸眼で見て塗っているのだから碌なことにならない。どんどんドツボに嵌っていって、顔だけ真っ黒になってしまった。
  9時出発の予定が、結局10時前になってしまった。もう、初めから遅刻である。途中ももっぱら土砂降りの中、高速を延々と走る。と言っても、私は後部座席で居眠りしたり、僧坊筋のマッサージをしたり。そして、1時間に1個ずつ銀シャリのおにぎりを食う。水は11時45分頃から少しずつ飲み始めた。
  到着したら集合時刻の12時を少し過ぎていた。トイレに入って、また少し顔を治したが、どうにかなるもんでもない。同じジム所属のK君と舞台裏で座っていると、当サイトにご支援をいただいている”みちのく”さんがいらしたので、ご挨拶した。
  本日の進行の説明が選手に対してあり、開会式、Mr.岩手、Mr.秋田新人、Mr.秋田の順で進行すると言うので、パンプアップはMr.岩手が始まってからで十分ということになった。選手係の経験で分っているので、舞台袖から舞台を覗くことはしなかった。あの角度ではちゃんと見えないのである。
  出場9人で予選が始まり、順番を入れ替えて2回規程ポーズをとった後、比較に入った。ファースト・コールの3人の中に入った。ところが、呼ばれた3人のうち2人が戻され、私1人残されて2巡目の比較に入れられてしまった。3位か・・・。後でビデオを見ると、戻された2人のうち1人が呼び返されて2巡目は4人での比較になっていたが、舞台上ではそのことに気がつかなかった。
  フリー・ポーズでは司会のMCに少し混乱があったが、ポーズ自体はまずまずのできであった。ビデオで確認したが、頭の中のイメージとさほど違っていなかったので、成功と評していいだろう。ポーズ数を絞り込んで融通、修正が効くように組んだのが良かったのだと思う。
  アトラクションとして、昔懐かしい部分賞審査があった。学連の大会では、現在はどうか分らないが、部分賞審査は決勝フリーポーズの前に行われていた。つまり、まだ決着のつく前である。したがって、実質的に比較審査の延長であるから、みんなシャカリキになってやったものである。今回は決勝審査の後、つまり決着のついた後である。賞が欲しいと思ったわけでもないし、自分ではさほどシャカリキになったつもりもないのだが、他の選手が大人しいこともあってアグレッシブに見えたようだ。これは予選の比較のときもそうだが、私は呼ばれると真っ先に舞台の真中に出て行って陣取ったが、他の選手がみんな私の左に来るものだから、結果として私は右端(観客から見れば左)になってしまった。してやられたなあ、と思っていたので、最後は真中から動かずに他の選手に動いてもらった。
  結局、大腿の部分賞を獲得した。大腿についてはそれぞれの筋頭を意識したトレーニングを1年以上にわたって継続してきて進歩することができたと自負していたので、うれしかった。背中にも自信があったので、取れなかったのは残念と思っていたのだが、ビデオを見ると確かに負けている。カット、ディフィニッションは私の方がいいと思うのだが、背中の部を獲得したS選手の方が広がりがある。背中については自信過剰であったと思う。ビデオで見たら、薄っぺらいんだよね、ぜんぜん。これではなあ・・・。ついでに言えば、分っていたけど腕は可愛そうなぐらい細く、胸の平板さは板のごとくである。腹筋には彫りが見られず、ポーズも失敗している。もっと上のレベルに上がるには、とにもかくにもバルクが必要だ。そのための時間は、私にはもうないのかもしれないが。
  ポーズダウンになって、3位のコールが私でなかった時、ひょっとしたら、と思った。そして、その通りだった。トップ争いをする自信はあったが、優勝を宣言する状況ではなかった。もちろん、現実はどうあれ、会場には自分が優勝するつもりでやって来たし、勝つつもりで戦ってはいた。ただ、比較のとき3位、と思ったこともあって、思いがけない優勝のコールであった。
  いろいろなものを貰って、帰りの方が荷物が多くなってしまった。とくに、あの大トロフィー(しかも2つ、持ち回りなので来年は返さないといけない)には参った。私の身長と同じぐらいある。その箱ときたら、2m近くある。よくこんなデカいモノを盛岡まで持ってきたもんだ。持ち上げると、ミシミシ、メリメリと今にも崩壊してばらばらになりそうだ。ジムの会長がデリカ・スターワゴンなので持ち帰ることができたが、そうでなければ宅急便ででも送るしかなかっただろう。先日、私の車に会長と2人でああでもない、こうでもないと工夫して積み込み、今は実家の居間に飾ってある。そのまましまっておけと言ったのだが、どうあっても飾ると言うので好きにさせることにした。それにしても、ありゃあちょっと、デカ過ぎるよ。
  比較もポーズダウンも他の選手が大人しいので、少し遠慮して行動した。本当はもっとアグレッシブに戦いたかったし、そうあるべきだと思う。ローカル大会だとどうしてもステージ馴れしないのでぎこちなくなったり、おたついたりするのだが、とにかく戦いだということを意識し、戦う姿勢をあらわにするべきだ。そうは言っても、自分ひとりだけアグレッシブに行動すると(特にJBBFにあっては)、態度が悪いなどと言われかねない。そのため、遠慮せざるを得なかった。
  帰りに雫石の道の駅でみそラーメンにてNaを補給した。ラーメンを食ったのは1年数ヵ月振りだと思う。水も2gのペットボトルをラッパ飲みで帰った。