2000年3月21日  ???な報道

  休みにボーっとしてテレビを見ていると、???な報道を見かけることがある。
  日産の村山工場閉鎖に反対する集会が開かれている。結社、言論は自由であるから、どんな集会を開こうと、そこで何を主張しようと勝手であるが、何ともお寒い趣旨の集会だと思う。いまさら集会など開いてもどうにもなるまい。そんなことぐらいで、国家間の関係を悪化させてまでルノーのベルギー工場を閉鎖したゴーン社長が折れる訳が無い。それはいいのだが、キャスターが「昨年、突然閉鎖が発表された」などと、とんでもないウソを言う。既に座間工場閉鎖の頃から次は村山と噂があったのだ。ルノーとの提携が発表された段階で、関係者はみなそうなると分かっていた。唐突に出てきた話ではないのである。挙句に「会社の社会的責任」などとぬかす。会社の社会的責任の中に、一度稼働した工場は永久に稼働しなければならない、というのがあるとは知らなかった。雇用のことを言っているとすれば、それは会社の社会的責任ではなくて、役員の無能や経営ミスとして追求するべきことだろう。それだって民間企業が基本的には営利企業である以上、一度雇用したものは定年まで雇用しつづけなければならないなどということが正しいかどうかは意見の分かれるところであるはずだ。
  文部省は平成十七年度までにすべての公立学校の教室に二台ずつパソコンを配備するという。文部省はパソコンって、何なのか知らないのだろうか?パソコンとは「パーソナル・コンピューター」であって、すなわち個人持ちのコンピューターのことであろう。それがどうして教室に二台なんだ?一人に一台でなければ使い物になるまい。おそらくパソコンに触ると魂を抜かれると固く固く信じ込んで、パソコンの半径四メートル以内には近寄らない人たちが考えたんだろうな。
  あ、そうか。平成十七年度までには加速度的に少子化が進んで、公立学校は一つの教室に先生一人、生徒一人の一人学級になるってことか。