2000年4月15日  ちったあ、工夫しろよ

  例年のとおり労働保険年度更新説明会に行った。労働保険の事務なんて一般の方は知らないだろうから説明すると、労働保険(労災保険と雇用保険)は毎年5月20日までに1年度分の保険料を申告納付する(実際にはもっとややこしいシステムなのだが省略する)ことになっている。そのため毎年4月の中頃に説明会があるわけだ。私は今年で5回目の参加である。
  例年のことだが、この説明会は実に退屈な上、私の場合はっきり時間の無駄である。いや、参加者の多くにとって時間の無駄である。まず労働局(今年から労働基準局の名称がそう変わったらしい)局長か次長の挨拶がある。このとき今年度改正点があるかどうか言及されるが、今年は(今年も)無いと言う。続いて、昨年の労働基準法改正にかかわる説明というか念押しというかや、保健なんとやらの宣伝などがあり、都合30分かかる。が、それはいい。この手のヤツは後回しにすると全く聞いてもらえないのだから。
  例年のとおりそこから1時間前後が肝心の申告書の書き方の説明なのだが、実はその90%が無駄なのである。労働保険は建設業と林業が特殊な取り扱いになる。その特殊な扱いの説明が90%を占めるのである。申告書は2葉あって最初に横長の用紙の説明があるが、ここで延々と建設業・林業の話が続く。縦長の用紙の説明が始まったのは、説明会開始から1時間38分後だった。その間建設業・林業以外の業種の人は延々と関係のない話を聞かされることになる。
  例年のことだが、続々と参加者は退席していき10分の1程度しか残らない。建設業・林業と、今年初めて参加した人と、閑な人。毎年同じ繰り返しである。ちったあ、工夫しろよ。説明する方だって続々と退席されるんだから厭になるだろうが。建設業・林業と他の業種の日を分けるとか、あるいは「初めに一般的な説明をし、その後で建設業・林業の特殊な扱いを説明します」と断って二段構えにするとか、いくらでも工夫はできるだろうに。
  きっと、変えられない理由を一生懸命探して、変えないようにしてるんだろうな。