2001年1月31日 スキャンダル解説
朝日新聞の全国版に石川錬治郎秋田市長のスキャンダルが載った。しかし、この記事は秋田県民以外には理解が難しいものだった。よって、ここで憶測交じりの解説を試みようと思う。なお、私は以前から石川市長の支持者ではなく、最近の彼の政策である「自専道」や「中心市街地再開発計画」にも反対である。
朝日新聞の記事を時系列に並べ替えると次のようになる。まず、石川市長には秋田市内で飲食店を経営する愛人がいた。この愛人は資金繰りに詰まっていた(500万円必要だった)。市長選が近かった。そこでこの愛人はとある雑誌の編集者に相談した。そのことを聞きつけた市長と助役、市長の後援者が選挙前のスキャンダル発覚を恐れて金で解決することにし、話をつけられる人物として市内のある建設会社社長が間に立った。社長の命令でその会社の役員が愛人に金を届けた。愛人はその後1,000万円は多すぎるとして500万円の小切手を市長に返却した。(なお、市長は全面的に否定しており、助役は金については市長の個人的な問題であり自分は知らないと言っている。)
記事は市長のスキャンダルとして書かれているが、時系列に並べ替えてみると恐喝事件でないのか?
これは秋田県人にはすぐピンと来る話である。何がって?「とある雑誌」がである。確認が取れないのでここに名指しはしないが、秋田にはそういうゴシップ誌がある。おそらく「とある雑誌」とはその雑誌であろう。普通に考えれば金が欲しい女性が雑誌に相談すると言うのは尋常でない。雑誌に相談しても金にならない。その程度のスキャンダルを地方の一雑誌が500万円も出して買うはずがない。
もう一つ、この話はどこから朝日新聞に漏れたのか?この愛人とされる女性の行為は、法律的にどうこうはともかくとして、普通に聞いたらあきらかに強請りである。この女性が人に話すとは思えない。これを表沙汰にして得をするのは・・・自明である。だが、それはその人物にとって得策であったとは思えない。
秋田県警ではこの件について金の性格が不透明だとして関心をもっている、と朝日新聞にはある。
「とある雑誌」が私が思っている雑誌だとすると、県警はその雑誌の編集者に以前ひどく攻撃を受けたことがある。県警が関心を持っているのは市長ではなく、その雑誌でないのか?