2001年7月1日 だからって、アンタ
入院している間にいろいろなことがあった。
入院中は娯楽が無いから、通常はテレビを見る。私はワイドショーが嫌いだし、手術後は体力の回復のため病院内を歩き回ったりしていたので、日中は見なかったがニュースはマメに見た。
私の市の市長が引責辞任(本人はそうは言わないが)して、市長選挙が行われることになった。急のことなので候補擁立が迷走した。結果、ロクなのがいない。やっぱりこの俺様が立つしかないかぁ?と思ってしまうほどだ。地方政界の人材難は深刻である。私の市には政治的な負の課題が山積している。それをどうするのかが争点になるが、どいつもこいつも前市長の悪口言うか、政治的・個人的な事情ばかりだ。
一番最後に声を上げた候補は、実は少しばかり知っている人である(あれえ?3、4年前に還暦のパーティやったんじゃなかったか?なんで67歳なんだ?)。前市長の支援団体の会長だったそうだが、前市長が辞任の経緯(女がらみのスキャンダル)をまったく説明しないまま辞めたのに腹を立てて立候補すると言う。????だからって、アンタ、当選する見込みがあるの????無論、見込みが0でも立候補するのは構わないのだけれど、その場合は是非実行したい政策があってのことにしないと。政策、ある?
民主党から大橋巨泉氏が立候補すると言う。民主党は改革の党を自称しているのでなかったか?なんで大橋巨泉氏なんだ?いくらアンチ・小泉を標榜している男だからって、アンタ、そりゃ矛盾してるゼ。
大橋巨泉氏は放送作家だったと記憶している。そのくせテレビに出突っ張りだった。最近は引退してどこやらの国でゴルフ三昧、たまに日本に稼ぎに戻っているように思っていたが。テレビ=放送局は規制行政に安住し、寡占体制の中でいたずらにコスト高の体質を膨らませてきた。そういう中にあって蓄財して楽隠居しているのが、つまり大橋巨泉氏である。既得権益にどっぷり浸かって成功した人なのであって、改革とはおよそ無縁なのである。
デジタルTVの普及とともに、放送業界はこれから経験の無い競争に突入していく。地方局などはほとんど生き残れないと言われているし、キー局でも危機に陥るところがいくつか出るだろう。現在フジテレビなどが放送しているムダに金をかけたバラエティ番組、お笑い番組などは制作できなくなっていくにちがいない。政治はこれからの社会を考えるもの、引退した人間を引っ張り出してくること自体、最初から誤りだと思うが。