2001年7月7日 あれれ

  沖縄でまたひどい事件があって、大騒ぎだった(おそらく被疑者引渡しで一件落着ってことになる、少なくともメディアの連中は)。
  フジサンケイグループが例によってポカをやった。産経新聞にも被害者の方にも落ち度があったかのような社説が載せられていた。キャスター個人に責めを負わせてお終いにしているが、会社側からバイアスがかかっての発言だろうと思う。でも、フジサンケイグループの普段の主張からしてこの手の反応は予想できるものだ。
  鈴木宗男議員が外交委員会で地位協定見直しを要求している。親米一辺倒の総理を米国と日本の国民感情の板ばさみにして追い落とそうという魂胆だ。この男には国益も国民感情も被害者の人権も自由民主党政権維持すらも、これっぽっちもない。自らの欲望だけだ。ここまで根性の小汚さを前面に押し出して恥じることのない国会議員も近頃珍しい。国会を見世物だとするなら、なかなかに得難いキャラクターだ。橋本派としては攻撃的MFとして野放しにしといて、凶と出たら突き放して見殺しにするんだろうなあ。
  分らないのは共産党、社民党、民主党の反応だ。コイツラいつから右翼民族主義政党になったんだ?米国の主張はコイツラの普段の主張からして見過ごしにできないものが含まれているはず。米国は日本の捜査制度では被疑者の人権が守られないと主張しているのだ。日本の捜査制度に欠点があることは以前から主張されている。コイツラはその方向の政党だと思っていたのだが、言うことと言えば「屈辱的な日米地位協定は見直し」ばかり。
  おい、お前ら、いつものお題目「ジンケン、ジンケン、ジンケン、ケン」はどうしたんだよ?結局、どいつもこいつも選挙しか考えてないんだな。それもこれも国会議員という既得権益を失いたくないからだ。「同じ穴の狢」では表現がやさしすぎるから、「同じ便壺のクソ」と言っておこうか。