2001年12月2日 ムは無責任のム

  NHK東北ニュースで I 信組の理事長その他が出ていた。あきれた。曰く
「破綻したのは世界の不景気、日本の不景気、その波をかぶったということ、頑張ったんだが・・・」
責任のセの字もない。モラルハザードが服を着てインタビューを受けるの図だ。企業(組合)が破綻するのは、第一義的にはその経営者が悪いからだ。だが、その意識がまったくない。堂々たるもんだ。当たり前のような顔をしてインタビューを受けている。経営破綻が表面化してから理事長になったからかもしれないが、それにしたってこの認識はあんまりだ。きっとこの爺はおてんとうさまに顔を見られてもまぶしくないんだろう。
  元組合員の弁(数千万円の借金を抱えて水産加工業を廃業した)
「地元の駆け込み寺だった。」
「ピーク時には壱億数千万円を、地元ということで緩やかに貸してもらっていた」
そんなことしてるから破綻するんだ。ま、信用組合はもともと組合員の互助組織なのだから、組合員がそれで良いと言えばいいのだが、それもこれも預金保険で預金が全額保護されるからだ。破綻はペイオフを前にして苦渋の決断だとNHKの記者は言う。なにが苦渋だ。無責任の決断だ。ペイオフになってから破綻すると組合員から吊るし上げられる。今なら保険から払ってもらって、自分は無責任に逃げられる。だから今破綻しただけの話だ。こんなヤツらを逃げ得にさせるために保険金を払ってやらなければならんのか。保険料は結局他の金融機関の株主に配当されるべき利益から払われてるんだぞ。銀行のコストが高くなれば貸出金利は上がり、預金金利は下がり、結局全部顧客の負担に跳ね返るんだ。
  やっぱりペイオフは1日も早くやるべきだ。4月1日からと言っておいて、明日からやれば良い。こんな無責任なヤツらをのうのうと生かしておくべきでない。

  なお、ペイオフでも1千万円までは預金保険機構が払ってくれる。つまり、日本中の預金者の90うん%には最終的に何の影響も無い。ただし、破綻後の清算手続きが完了するまでは一部しか払い戻しが受けられなくなる。