002年4月3日 第一幕総括

  すっかり、このサイトも1ヵ月更新になってしまった・・・いかんなあ。ダイエットも始めてしまって、これから忙しくなるしなあ。気を張っていかんと。
  てなこと言ってるうちに事態は急転直下して、辻本清美氏は吉本興業に入るのだとか。う〜ん、その手があったか。テレビに出たいだけだもんなあ。別に議員でなくてもいいわけだ。
  今は来週の参考人招致を前にして幕間狂言をやっているところ。農林水産大臣のクビが幕間狂言の題材では本末転倒だと思うが、いい加減にしておかないと国民が飽きてきてるぞ。
  本題の方はここまでで第一幕終了というところ。今後、国会で第二幕、司法(検察)で第三幕ときて、第三幕で起訴となれば、裁判所で第四幕になり、不起訴(ないしは最初から相手にしない)となれば、吉本興業でか?そこで、第一幕について所感を申し述べる。
1  社会党分裂は滅亡への序曲
  事の起こりは社会党が分裂して、民主党に行った組と土井組に分かれたことだ。土井組は社民党と改名したが、土井組、土井商会、土井家と名乗った方が正確な有様になった。だから、社民党が党として体裁を整えるには早急に土井党首の後継者を育成する必要があった。ところが、土井党首に頼るしかない状態だったために、結果的にお気に入りばかりを周囲に並べ立てる結果になった。こうなってはジリ貧になるだけである。
2  土井チルドレンの惨状
  そして、これらのお気に入りたちは「土井チルドレン」と呼ばれるようになった。ますます個人商店化する結果になったわけだ。が、このチルドレンたちは必ずしも土井党首の思っているとおりの人間ではない。中には議員バッジをつけることだけが必要で擦り寄ったのではと思われるような男も混じっている。前回の党役員改選で、この「土井チルドレン」が党役員についたことで、社民党中央は地方からの求心力を失っていくことになったのだと思う。このあたりは、土井党首の党首としての力量に疑問があるからだが、所詮は滅び行く集団だからそればかり責めるのは酷かもしれない。
  しかし、代議士としてみた場合、この「土井チルドレン」はあまりにもレベルが低すぎる。代議士は国民の代表として、この国如何にあるべしを論じなければならない。場合によっては、本気で「死んで来い」と命令しなければならない局面も出てくる。ところが「土井チルドレン」たちは庶民感覚だとか、主婦感覚だとかそんなことばかり言い立てる。そんな感覚で外交など論じられたのではたまらない。
3  辻本氏の業績
  主役の辻本清美氏であるが、政策審議会長だった。彼女の業績といえばNPO法が挙げられている。NPOに法人格を与えるという法律である。それ以外といえば、「ソーリ、ソーリ、ソーリ」だの「疑惑の総合商社」だのという一発芸ばかり強調される。
  NPO法であるが、それほど褒め称えられるべき業績だろうか?確かに、NGO、NPOは世界で大流行で、国際会議のあるところNGOのテロがある。彼女はもともと「ピースボート」の役員であり、要するに仲間内に法人格を付与するために夜討ち朝駆けしたわけだ。
  政策審議会長というからには社民党の政策全般に関して責任を持たねばなるまい。社民党は一体どういう社会を作りたいのか。それをきちんと知っている国民はほとんどおるまい。社民党は護憲、平和国家の主張を貫いており、理念は分りやすいが、それを実現する政策はさっぱり分らない。
  彼女はカメラの前で他人の悪口を言う才能は田中真紀子氏に勝るとも劣らないかもしれないが、政策審議会長としての役割を果たしていただろうか。また、そのつもりがあったのだろうか。果たして、政策ってなんだと思っていたのだろうか。
4  最後は語るに落ちた
  「私は質問をしたかった。もっともっと、質問をしたかった。」辻本氏議員辞職の弁である。語るに落ちた。彼女は代議士は質問をするものと思っていたのだろうか?
  彼女は最も社民党的な代議士といえるのかもしれない。社民党は要するに自民党の影なのだ。自民党(と霞ヶ関)が政府案を作ってくれないと何もできない。政府案に異を唱える以外にできることがない。そういう党にあっては、「代議士は質問するのが仕事」と思っていたとしても不思議は無い。
   しかし、前述のとおり、代議士は国民の代表としてこの国如何にあるべきかを論じ、この国をより良いものにするのが本来の仕事である。そのためには、まず自分に理想となる国家像(この言葉が気に入らなければ「社会像」でも同じこと)があって、それを提示して支持を得なければならない。次に、その理想を実現するために何をするかを提示しなければならない。そのために税金から人件費を払って政策秘書を付けているのだ。

  結局、辻本清美氏は、良く言えば、トリック・スターなのだと思う(有体に言えばコドモ)。人に囲まれ、人にちやほやされるのが好き。カメラの放列が取り囲み、行く先々でマイクを突き出される。世間の耳が、世間の目がすべて自分に向いていること、それが人生の目標なのだ。
  このタイプの人は大抵自分の足に蹴躓く。メディアに露出するあまり、挙句の果てに裁判でそのビデオ・テープを検察から証拠として提出されたりする。辻本氏も同じ罠にはまった。彼女は勘違いしたのだろう。メディアと国民が作り出した「辻本清美」という虚像を自分で信じてしまった。作られたものは、やがて壊される時がやってくるということに気がつかなかった。