2005年12月26日 雪は降る♪
雪は降る♪ 除雪車は来ない♪
いや、正確に言うと除雪車は来る。除雪しないで道路をただ右往左往している。いっぱいいる。道路はまったく除雪されていない。「生活道路」と呼ばれる住宅地の小路はもちろん、主要道路たる県道もやっていない。小路は轍と穴だらけ、主要道路は車が通るところだけアスファルトが露出して、その他のところは車の最低地上高をはるかに上回る雪が積もっているから、信号のある交差点以外では右折が難しい。
しばらくはなぜそうなのかよく分からなかったが、良く考えてみると、あの右往左往している除雪車はパチンコ屋の駐車場を除雪しているのだろう。パチンコ屋は民間企業だからお客様駐車場はコストをかけてでも除雪する。お客が来なかったら店が潰れてしまう。失業する。市役所の職員は市民に怒鳴られても心の中で舌を出しているだけだ。別に失業することも降格されることもない。
もともと秋田市は除雪はしない。除雪というのは「雪を除く」ことだが、秋田市は排雪をしないので、除雪でなくて「雪寄せ」なのだ。重機で雪を道端に寄せて積んでいくだけで、しかも路側帯も小路の入り口も駐車場の出入り口もお構いなしだ。そして、「寄せた雪の処理は市民にお願いしたい」などと、およそどこの国のバカの寝言かと思うようなことを平気で言う。これがどれほど馬鹿げたことか、雪の降らない地方の人でも簡単に理解できると思う。ブルドーザーが寄せ集めて積んでいった雪の山を市民がどうやって始末するというのか?
小路の入り口や駐車場の出入り口はそのままにできないので、市民が一生懸命雪べらやスコップで寄せて積み上げていく。だから歩道と路側帯に人の身長をはるかに越える高さの雪の壁ができる。小路から出ようとしても道路がまったく見えないから危険極まりない。こういう状態になった雪を誰がどうやって雪捨て場に捨てに行くと?秋田市いわく「ダンプを貸すから、市民が自分で行け。」あほんだら、かちんかちんになった雪の山をどうやってダンプに積むんじゃ。重機がなければやれないし、作業の間交通規制をかけなければできないだろう。どうやって市民が自分でやるんだ。小学生でも無理だと分かろうが。
およそ雪の降る地方で、「雪寄せ」しかしないのは秋田市ぐらいだろう。秋田県の産業経済労働部長は「秋田は除雪が行き届いています」などと宣伝して企業誘致に努めているが、嘘八百だ。