広 小 路
(秋田市中心街)
今回は秋田市の中心街広小路のうち、駅よりのところをご紹介します。
広小路は私が子供の頃は隆盛を極めた県下一の商店街でした。私は記憶にありませんが、かつては対面交通の通りで、がんぎ(歩道の上にかけられた屋根)が続く全天候型商店街でした。現在は3車線の一方通行で、駅から遠ざかっていきます。駅がバスの起点になっているので、JRでいらした方でバスをお使いになるとこの通りを走ることになるケースが多いです(全てというわけではありません)。
地方の古くからある商店街の多くがそうであるように、広小路も商店街としては寂れています。原因についてはいろいろ言われていて、(中央通とあわせて)反時計回りの一方通行にしたのがいけなかったとか、片側が千秋公園の堀(久保田城址)であることがいけないなどというのが有力な説とされています。でも、第一義的にはそこで商売している人の責任だと思うのですが・・・
よく晴れた日曜のお昼でこれだもん
その昔、広小路は駅から離れていくほど繁華になっていく街でしたが、現在は駅からアトリオンの辺りまでが街で、そのあと廃墟や空きビル、それから1階しか営業してない百貨店、最後に空き地という構成になっています。アトリオンから先、向かって右側は千秋公園になりしばらくは堀のため店並が途絶えます。
駅から少し行くと右側に本金西武+秋田ビューホテルがあります。本金というのは地元資本の百貨店で、現在は西武百貨店と同居しているため、こういう名前になっています。さらに少し行くと十字路にぶつかりますが、その左側の角にホテル・ハワイ駅前店があります。ちなみにホテルでは駅に連接したメトロポリタン・ホテルがもっとも駅に近く、それからビュー・ホテル、ホテル・ハワイ、その他駅周辺にはビジネス旅館があります。なお、ホテルについては組織委員会が選手の宿泊用に確保しているそうなので、予約は少し難しいかもしれません(選手を優先するのはドーピング検査があるため、厳正な食事管理が必要だからだそうです)。
本金西武の隣(間に小路が挟まる)に加賀屋書店があり、その隣に竹谷本店という宝石店があり、秋田銀線細工を扱っています。秋田は鉱物資源に恵まれた土地で、中でも阿仁、院内の銀山が有名でした(双方とも既に閉山)。その銀を使った装身具、装飾品の工芸技術が現在まで伝承されています。ただ、何せデザインが年輪を誇るご婦人方向け、と私には思えますので・・・ま、お越しの節に直接ご覧になってください。値段はものによって数千円から数万円(もちろんそれ以上も)程度のようです。その他、お土産になるような名産品はトピコ(秋田駅の建物)とアトリオンの地下(秋田県観光物産公社)で一通り手に入ります(それ以外の店もおいおいご紹介していきます)。
ホテル・ハワイ駅前店の(十字路の)対角線に空き地があり、その隣がアトリオン、空き地の向かいが小公園になっていて、そこから堀が続きます。そのさきは次回に・・・