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名産品(手軽なお土産)編

  事前にご提供する情報はこれが最後です。えっ?もう遅いって?ゴメンナサイ。

1  金萬
  食べる編でご紹介したものもそれぞれお土産品として売られていますが、なかなかにへヴィーなものも多いので、ここでは手軽なものをご紹介します。
  手軽と言えば菓子ですが、秋田には伝統の菓子として秋田蕗を使ったもの、秋田諸越(もろこし)、干し餅(しみ餅)などがありますが、正直に言って砂糖が貴重品だった時代の菓子ですから・・・。
  この「金萬」は商業品というか、30歳より上の秋田県人なら誰でも知っているTVのローカルCMで有名です。そのCMはもはやオンエアされていませんが、「28個食べました」のCMとして地元では大変有名でした。
  切り餅をかたどった山吹色で、白餡が入っています。秋田県人好みのあっさりした菓子です。珍味でない代わりに、嫌われるということもまずないだろう味なので、迷ったときはこいつで決まりという地位を獲得しています。現在は駅前のイトーヨーカドーの2階に店があります。

2  さなづら
  山葡萄味の寒天です。うすい煎餅の間に挟んで合ったりもします。甘酸っぱい味がなんともいえません。私は大好きです、という理由だけでここに上げときます。

3  いぶりがっこ
  「いぶりがっこ」は知ってる方もいらっしゃると思いますが、要するに沢庵の燻製です。大根の沢庵漬けを煙で燻して燻製にします。すると、なんともいえない煙くさい沢庵になります。好きな人は止められないと言います。
  一本丸ごとも売ってますが、小さく切ったのを1個1個袋詰にしたものも売っています。

4  ミルシュ
  「ミルシュ」は牛乳を原料とする酒です。由利郡矢島町にある天寿酒造というところが開発しました。以前、森永の社員に飲ませたら、「原料はホエイだな」と言ってました。ホエイというのは乳清のことです。
  見た目には緑がかっていて、結構不気味です。飲んだ感じはなんとも言えません。ま、お試しあれ、ってとこです。もの珍しいのは確かなので、お土産としてはいいでしょう。

5  日本酒
  秋田は水と米が豊富なところですから、酒は当然日本酒です。したがって、秋田県人は酒飲みが多いです。
  ところが、最近の秋田の酒造業は長期低落傾向を脱することができずにいます。秋田の正調酒飲みは真夏でも燗で飲みます。しかも、レギュラー酒、古い言い方で言うところの二級酒が好みなのです。
  でも、最近の秋田の若い者は昔ほど日本酒を好みません。一方、レギュラー酒(二級酒)なんぞ、他県のお酒飲みの方々がお買い上げになるはずもありません。結果として秋田の酒造業はジリ貧が続いているのです。
  もちろん、酒どころですから地酒がたくさんあります。それぞれに特定名称酒(吟醸酒、純米酒など)を出しています。私自身はアルコール耐性が無いので好んでは飲みませんが、秋田の日本酒は味が濃い=日本酒特有の癖が強いのが特徴です。そのため、秋田県人は他県の酒を飲むと、水みたいに薄いと感じます。「おい、水割りでねが(水割りじゃないか)?」といった調子です。この私ですら新潟のお酒などは水みたいに感じます(それでもアルコール度に違いがありませんので、後でひどい目に会いました)。
  もし、秋田県人と一緒に酒を汲む機会に遭遇したら、ペースに乗せられないように注意してください。毎年一人当たりのアルコール消費量で日本一を競り合う県なのです。しかも、日本酒が好みという連中です。危険です。うっかり、特定名称酒(大吟醸だの山廃純米酒だの)でやった日には、1本数千円という4合瓶が瞬くうちに2桁空いてしまい、潰された上に高い高い割り勘負けを喰らいます。
  人気のブランドは数々ありますが、「秀よし」の大吟醸、「刈穂」の大吟醸、「飛良泉(「ひらいずみ」と読みます。ちょっと前にIBMの日本語ドメインの宣伝に使われてた蔵です。)」の山廃純米酒などが人気です。
  なお、旬吟醸というのは新酒の出る時期に期間限定で出るものです。
  ああそれから、もちろんご存知と思いますが、特定名称酒(吟醸、純米酒など)は冷で飲んでください。燗してしまうとサイテイです。